子供がタケプロンを飲むのはいいの?

 

タケプロンは胃酸を抑えるPPIで、主に大人がつかう医薬品です。

 

しかし、最近では胃酸が関わる疾患にかかる子供が増えてきており、タケプロンを使ってもいいのか気になる人もいるでしょう。また、子どもが家に置いてあるタケプロンをうっかり飲んでしまって不安、というケースもあるかもしれません。

 

ここでは、子どもがタケプロンを飲んでもいいのかどうか、解説します。

 

子供がタケプロンを服用するケースはある

 

まずはじめに「子供がタケプロンを服用することはあるのか」という疑問についてですが、これは「そういうケースもある」というのが結論となります。

 

小児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
参考ページ:タケプロン添付文書

 

↑は添付文書に記載された内容ですが、「使用経験が少ない」とあるように、あまり処方されることはありませんが、ゼロではないということがわかります。

 

実際、最近では胃食道逆流症(GERD)を発症する子供が増えてきており、治療目的でタケプロンが処方されるケースもあるようです。

 

胃食道逆流症(GERD)は、胃酸などが食道に逆流する症状のことです。その際、食道にただれ・炎症が見られた場合は「逆流性食道炎」、炎症がない場合は「非びらん性胃食道逆流症(NERD)」と呼ばれます。

 

子供が胃食道逆流症に係った場合、

 

  1. 胸焼け
  2. お腹が張る
  3. ノドに違和感が出る、食事が飲み込みにくい
  4. 吐き気
  5. ゲップ
  6. なかなか治らない咳

 

といった症状が出ます。特に「風邪でもないのに、咳がなかなか治らないなぁ」というときは、意外と胃食道逆流症だった、と言うケースが多いようです。

 

胃食道逆流症の場合、第一選択薬はPPIとなるので、子供に対してタケプロンが処方されるケースはあるのです。

 

ただ、ここで先ほどの添付文書に戻りますが、「安全性は確立していない」とあります。なので、安全性を重視してタケプロンを選択しないケースもあります。これは医師の判断によるところなので、どちらになるかはわかりません。

 

なので、医師が必要と考えてタケプロンを処方した場合は、アドバイス通りに子供にタケプロンを服用させて問題ありません。しかし、少なくとも自己判断で自宅に残っていたタケプロンを飲ませる、といった行為は避けるようにしましょう。

 

タケプロンの代わりにガスターはダメ?

 

胃酸に関係する市販薬としては「ガスター10」などのH2ブロッカーがあります。タケプロンはちょっと心配…ということでガスターなどで代用しようと考えるかもしれません。

 

しかし、ガスター10は15歳未満は服用できません。用法・用量を見ると分かりますが、小児(15歳未満)と高齢者(80歳以上)については「服用しないで下さい。」となっているので、安易な利用はNGです。

 

診察を受けた場合、医師の判断でタケプロン、もしくはガスターなどが処方されるケースはありますが、市販のガスター10などを買って子供に与えるのはやめるようにしましょう。

 

子供がタケプロンを誤飲したらどうする?

 

家族の誰かが逆流性食道炎などを治療していて、タケプロンが家に置いてあるケースでは、子どもが誤ってタケプロンを飲んでしまうトラブルがありえます。

 

大人でも副作用が出るケースがあるほどですから、子どもだとより強い副作用が出る可能性があります。一番ありえるのが「下痢」ですが、味覚異常や吐き気などの消化器系の症状が懸念されるでしょう。頭痛やふらつき、眠気などの精神的な症状が出る可能性もあります。

 

とはいえ、誤飲してしまったとしても、1~2錠程度の場合は無理やり吐き出させるのはNGです。むやみに吐き出させると、大量の胃酸が食道を傷つけることがあり、そちらのリスクの方が大きいからです。まずは様子を見て、症状が続くようであれば医師の診察を受ける、という考えで良いでしょう。

 

ただ、大量の誤飲をしてしまい、異様に苦しんでいる・呼吸が浅い・意識がないといった場合は、すみやかに救急車を呼んで対処してもらいましょう。その結果、胃洗浄などの対処になるかもしれませんが、それは医師の判断となるので、任せましょう。